感情的な人を見て、羨ましいと思っていた。いいなあ、と思うのでなく、ほとんどズルいなあと思っていた。それでも生きていける、小さな社会の中でうまく生きていったり、そうでなくても気に留めないその生き方がズルかった。
なんにも関係ないから、大学時代はわがままに生きられた。自分のその時、その瞬間の感じてることに正直に。怠惰な人間だということが分かった。なんだかよく分からなくしてしまった。
別に感情の果てにはなんにもない。
あるんだけど、それはどうこうできるものでないから、きっと考えても仕方がない。
つまらない毎日に戻りたくないな。
楽しいんだけど、べつにまた何かあたらしいことにも会えそうな、楽しさじゃない。
そんなこと考えてたら、音楽もなに聞いてもなんかよくわからない。たぶん、いまきっと音楽じゃないんだろうな。
早く着かないかな、バス。